nononootoshimono

モロッコ色 砂漠編

「何もないのに全部ある」
これは マラケシュでお世話になったHOUSE13の姿さんが
砂漠へ出発前私に言った言葉
その時は もちろんまだ その言葉にピンとくるわけもなく
ただずっと気になっていました


今も思い出すと 少し泣きそうになるの


本当に素晴らしい体験でした

マラケシュから 10時間バスに乗って砂漠の近くの村へ行く途中
赤 緑 白 茶  色んな色が バスの窓の外に広がるの

辺りがすっかり暗くなってきたころ
外に出るように言われ
待機していた家の外に出てみると
怪獣が目の前にいて そいつの上に恐る恐る乗る

本当に廻りが街灯もないもんだから
ごーごーうなっている この生き物が
「らくだ」だってなかなか信じられなかった


星 って こんなにあったんだ
今まで見てきた空ってなんだったんだろうって本当に思ってしまった
気持ちが悪くなるくらいだった

そいつにゆられながら 首がもげるぐらい空を眺めました


テントに到着
明日も早いので 熱々のベルベルウィスキー(ミントティー)を飲んで寝ました

お茶をすする音がうるさく感じるぐらい
地球上にこんな静かな場所があったんだね

夜は想像以上の寒さで・・・
布団から出ている顔を手で覆っても眠れないくらい

目が覚めると 太陽ぎらぎらで
砂漠の砂が眩しくて 初めて見る足跡を追いかけて 
おしっこするのに最適な場所を探すの


おもーーいブランケットをたたんで

朝ご飯

気が付くと テントの外には
出張土産物屋が どこからか・・


出逢ってしまった。。。 こいつらかわいい
でもまけてくれないので
可愛く交渉してみるものの 効かず・・


またラクダに乗って 
次の村へ



ここは 途中通った村? 


砂漠で 出逢った植物に
「頑張れ!いけいけ!」と声をかけたくなる

かわいいやつ


さて
村が見えてきました 
ベルベル人の小さな集落


泊まらせてもらう部屋 
土 土

ベルベル母と姉さん
すごくさっぱりしているけど強くて暖かい女たち

羊を追ったり買い物に行ったり
母は忙しそう


遠くから見た 家

家族は 人間と ヤギと にわとりと ネコと 犬と ロバ

夜は家族で 一つのタジン鍋を囲みます


それから

テレビもラジオも もちろんパソコンもない夜は
火を囲んで太鼓と歌で今日を歌う


朝はやっぱり早く目が覚めて
砂漠の真ん中で朝ご飯

らくだはらくだ~ 
座り方を色々試行錯誤してみると ほんと
人を乗せるために生まれてきたような 不思議な生き物 

ラクダに乗って5時間
電気がある村に2日ぶりに帰って
シャワーを浴びる

数時間経つと 顔に湿疹が・・・

もともと肌がちょうー弱い私だけど
あの過酷な状況では一切問題なかった
(行く前は心配だったんだけど 忘れていたぐらい)


あ~これって あれか
私のハートも問題・・・・

と思ったら なんだか 殺菌殺菌の日本の戻るのが恐くなってしまった

私は本当はとても健康な体で生まれてきたんだな

病は気から とは言ったもんだ!


そんなこんなで無事生還したわけです(少し大げさですが)


「何もないけど全部ある」
すごい言葉だと思いました

その通りだし

そう思えることが素晴らしいんだと思いました

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